They Say

1938 年の曲で当時、Artie Shaw 楽団にいた Helen Forrest が歌ったものがヒットした。Billie Holiday と Helen Forrest って、Artie Shaw 楽団で一緒に働いていた時期があるんだなあ。

 

1938:

Billie Holiday 

Mildred Bailey

Swing and Sway with Sammy Kaye:

1939:

Helen Forrest w/ Artie Shaw & his Orchestra:

Al Bowlly:

 

They say you have no lips for a fool such as I.

They say you just believe in hello and goodbye,

and they say that the one I admire isn't even remotely concerned,

and that I'll go on playing with fire

until I learn my heart has been burned.

They say I shouldn't dream of your face in the moon.

They say that all my dreams will be nightmares too soon.

Let them talk.

Let them say what they want to

if it makes them feel happy that way.

I know I'll always love you

no matter what they say.

 

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使役の意味で make, get, let, have のどれかが使われるときにもっとも基本的なことは、これらの動詞の内、主語に人間以外のモノがとれるのは make だけであるということである。

 

This medicine will make you feel better.

What made you think so?

It made me smile.


次に人間が主語になる場合、使役を受ける相手の立場を考えてみることが重要である。

 

She made her sister clean the room.

 

この場合、使役を受ける人は「彼女の妹」だが、掃除ができることはできるがやるつもりは全然ないといった文脈で、 make はそれを無理矢理させる状況で使える。使役を受けるのがモノの場合、

 

The officer made the car stop.

 

「車は止まるつもりなんか全然なかったのに、警官が無理矢理止めたと」という文脈が想定されているのであれば、make は使える。

 

His wife made him stop smoking.

His wife got him to stop smoking.

 

最初は「禁煙するつもりが全然ない夫を妻が無理矢理やめさせた」というような文脈が想像されることはすでに説明したが、これを下の get をつかった例と比較してみる。さすがに to がつくだけあって、過程に焦点があたる。そこからは、奥さんが「苦労して」「やっとのことで」というニュアンスが伝わってくる。get という動詞は、主語にあたる人はもともと対象をコントロールできないけれども、そこをなんとかさせたという状況でしか使わない。注意しておきたいのは、使役を受ける人の方(夫)は、煙草を吸わないということは自分でコントロールができるという想定になっていることだ。つまり、get はコントロールできない人が、コントロールできる人を説得して、それをやってもらうという意味で使う。

 

このことから、次のような使役を get であらわすことはできない。

 

× Bill got Hilary to fall down.

 

倒れるという動作は、Hilary 自体がコントロールできる動作ではない。Bill にしたところで、Hilary がコントロールできないことをお願いしても無駄である。

 

I want to get my nails done.

 

上の例のように使役を受ける対象が人ではなくモノの場合、モノが done をコントロールしているわけではもちろんない。しかし、主語の方も、自分でそれをコントロールはできない。このような モノにつかわれる get の場合は 対象が人と違ってはあまり制約がなく使われるが、どちらかというと時間がかかったりするような内容で使われることになる。

 

let が使われる場合は、禁煙したいと思っている夫に妻が「そうなの, じゃ、すれば」とそのまま禁煙させた場合であり、簡単だろう。

 

His wife let him stop smoking.

 

イギリス地方都市出身の 4 人組の後期の曲のタイトル ”Let it be" は「ほっといて下さい」「心配しないでください」みたいな「そのままにしておく」という意味である。


最後に使役に使われる have である。前に出てきた get は、主語の方は使役の対象をコントロールする力がなかった。ところが、have の主語はコントロールする力があると想定されているところが違う。たとえば会社の社長が秘書を雇った場合、社長の方は仕事上の立場のようなもので秘書の行為をコントロールできると考えるのである。

 

I'll have my secretary call him tomorrow.

 

一方 secretary の方にしたところで、電話をかけることを自分でコントロールできるのはいうまでもない。主語の方は、あくまでも間接的にコントロールする力をもっているだけなので、使役を受ける人がそれを命じられても、自分の意志でそれをコントロールできなようなときに have は使えない。これは、get と同じだ。先程と同じ例を使えば、以下の文は全然おかしい。

 

× Bill had Hilary fall down.

 

結局、以下のような使役対象がコントロールできないことには make を使うのが適切である。make は使役の動詞として広い状況で使うことができ「無理矢理」はそのうちの一つに過ぎない。

 

Bill  made Hilary fall down.

She makes me blush.

 

have の使役対象が人ではなくモノである場合も、主語である使役主はそれをコントロールできるということは維持されており、そこから「やすやすとそれをやった」というニュアンスになることがある。次のような例が典型になる。

 

The magician had the card dissappear without lifting a finger.

 

この文にもし get を使ったら「やすやすとやっている」というニュアンスがまったく出ない。

 

次の例文をみてみる。me はモデルさんである。

 

The fashion photographer had me take off my glasses and let my hair hang down.

 

最初の have は、写真家とモデルの関係だからお互い眼鏡をとることをコントロールできる立場である。2 番目の let は、髪というのは、自然の成り行きで垂れ下がるものだ。だから let を使っている。