ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

換喩としての身体部位

中学生だったか、高校生だったか、何かの雑誌か本で、“rise to your feet” をまず足だけが立ち上がって腰から上の部分が後から足を追いかけるようにくっついていく表現だと日本語で解説しているものがあって、その頃は純粋だったので、英語って変な発想をするんだなあと、ついていけない感じがしたことを覚えている。いまはすれっからしなので、この表現は足が立って体重を支える (地) 面を your feet で表現しているんだと考えている。同じように歩くことを on foot と単数形で表現するのは歩くときは片足で地面を交互に踏むからだと思っている。似たような表現は他にもあって、仰向けに寝ることを

lie on your back

うつ伏せにねることを

lie on your stomach 

横向きに寝ることを

lie on your side

っていうじゃないかと思う。これらの表現は僕にとっては接している、たとえばベッドや床の面を身体の部位で代表させているだけなのである。ところが インターネットを見ると芝生の上に仰向けに寝ることを

lie on my back on the grass

と書いているものがあって、先程の理由から違和感がどうしてもある。この場合だと、

lie with my back on the grass

もあるのだろうが、この前の the Great Gatsby の表現を使えば、

lie back on the grass

が一番シンプルで良いのではと思う。インターネットで調べたらこの表現も結構ある。こういう場合でなくても、芝生とかに in ではなくて on を使うのは身体を接するというニュアンスが強いからじゃないだろうか。