ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

Don’t Get Around Much Any More

Legrand Jazz にあったこの曲は、もちろん Duke Ellington の代表曲であり、もともとは 1940 年の “Never No Lament” が原題であった。この原題は The Blanton-Webster Band と称され、エリントン楽団がもっとも充実していたとされる 40 年代の演奏を集めたアルバムのタイトルにもなっている。Nat King Cole が歌っているが、90 年代には娘の Natalie Cole も歌っていた。なお、曲のタイトルは日記とかでよく使われる主語の “I” を省略しているもので「最近はもうあまり出歩かないの」ぐらいの意味となり命令形とは受けとれない。the ink spots の曲を聞けば、独りでソリティアなんかしている女性の心境が途中から主語を省略して歌われていることがわかるだろう。なお、Mose Allison の場合のように主語を省略しないで歌っているものもある。

1940:
Duke Ellington:

1943:
Ink Spots:

Glen Gray and the Casa Loma Orchestra:

1953:
Patti Page:

1954:
Harry James, Buddy Rich:

1956:
Ella Fitzgerald:

1957:
Tab Hunter:

Eydie Gormé:

Nat King Cole:

1958:
Mose Allison:

Earl Holliman:

1959:
June Christy:

Ed Townsend:

1960:
Coasters:

1961:
Duke Ellington & Louis Armstrong:

Mel Tormé:

Sam Cooke:

Etta James: