ノリの悪い日記

古今東西の映画、ポピュラー音楽、その他をいまここに交錯させながら随想します。

Love Me or Leave Me

ヘレン・モーガンとほぼ同じ時期にラジオ (アメリカでは 1926 年に放送が開始された) で特に有名だった女性歌手にルース・エティングがいるが 、彼女は 1928 年のフローレンス・ジーグフェルドのミュージカル “Whoopee!” (1930年公開のサミュエル・ゴールドウィンが製作した同名の映画の元になった) でエディ・カンターの相手役を務めており、そこで歌われた “Love Me or Leave Me” はレコーディングされヒットした。

Ruth Etting (1928):

ちなみに、そのコロムビアのレコードの B面は、“I’m Bringing a Red Red Rose” (1928) という曲だが、これも “Whoopee!” で使われたものである。

“Love Me or Leave Me” は同時期の 1929 年に Guy Lombardo 楽団の録音もある。

Carmen Lombardo w/ Guy Lombardo and His Royal Canadians (1929):

1955年にドリス・デイがルース・エティングを演じ、ジェームズ・キャグニーが共演したチャールズ・ヴィダー監督の『情欲の悪魔』(Love Me or Leave Me) がある。ドリス・デイというとアルフレッド・ヒッチコック監督の『知りすぎていた男』(The Man Who Knew Too Much, 1956) で歌われる『ケ・セラ・セラ』が有名なのはわかるが、その前年に作られたこの作品は、なぜ DVD 化されないのだろう。もちろん、このブログでは誰でも知っていることは、なかったこととして振舞うことを基本方針としているので『ケ・セラ・セラ』は紹介されることはなくドリス・デイの “Love Me or Leave Me” は記憶喪失に逆らうために積極的に顕揚される。

Doris Day (1955):

同じ映画の “Everybody Loves My Baby”

The Boswell Sisters の 1932 年録音も紹介しておく。

ところで、“Love Me or Leave Me” は、ビリー・ホリデイによって二回録音されていた。一回目は1941年のテディ・ウィルソンがピアノのもの。

もう一つは、1954 年の録音。彼女の声の変化がよくわかると思う。