Sentimental Journey

普段はテレビを見ないんだけど、土曜の朝にやってる「サワコの朝」だけは、”Tea for Two” が流れているのに気がついてから、毎回欠かさずという程ではないが、なんとなく見ている。今日は小林亜星さんがゲストで、80歳をとうに超えておられるのにお元気そうだなあと見ていた。レナウンの『ワンサカ娘』はなんとなく耳に残っているが、広田三枝子さんの歌ではなくてシルヴィ・ヴァルタンが出ていた方が印象が深い。レナウンのCFって時代はもっと後だけど、ジェーン・バーキンが出たこともあるし、ゴダールがCFを作ったこともある。

 

 

番組の中で、小林さんが蓄音機を持ち込んで、番組のテーマ曲も歌っているドリス・ディの『センチメンタル・ジャーニー』の触りの部分をかけていたところが印象に残った。

 

センチメンタル・ジャーニー」と聞いて松本伊代を思い出すのは全然構わないけど、ドリス・デイだって歌っているのだ。この曲について小林さんと同じようなことを瀬川昌久さんも言っておられた。瀬川さんは日本の敗戦後、いまは山下公園に繋がれている氷川丸に乗って、南方からの復員の引き揚げの手伝いをしていたそうであるが、一緒に(監視のために)同船していた M.P.(米軍の憲兵) が持っていた携帯ラジオから一日中流れていた進駐軍放送では、当時大ヒットしていたドリス・デイの "Sentimental Journey" が一日十回は聞こえたという。このシンプルで英語も平明な曲が当時の瀬川青年を始めとする「アメリカの音」を禁じられた人達にとってどんなに新鮮だったかは、とてもよくわかるような気がする。