音楽

イメージの本

昨日見たゴダールの最新作『イメージの本』は 5つのパートで構成されているが、その内の列車の主題から構成された部分と作品の最後の部分の末尾には、マックス・オフュルス監督の『快楽』(Le Plaisir, 1952) が引用されている。見終わってからのことだが、…

893 愚連隊

残念ながらリアルタイムで見た訳ではないけど、東映が他社を圧倒していた 60 年代のやくざ映画全盛の頃って本当に面白いなあと回顧しつつ、全編無許可で京都をロケーションしたという、まるでヌーヴェルヴァーグのような味わいのある、たまらなく愛おしい中…

雨乞いの歌

ベンガル地域には、雨季になっても雨が降らないと、雨乞いをするのにカエルにお化粧をしてドレスを着せて結婚式を挙げさせ、それを村人皆んなで祝福するという古くからの伝統がある。オスのカエルにケロケロと求愛鳴きさせて雨を呼んでもらうというところか…

Say It With a Kiss

OSK から SGD に移籍した笠置シヅ子が、この歌をステージで唄ったとある。とても良い歌だと思うんだが、1938 年の録音しか見つからない。歌っている歌手は、マキシン・サリヴァン、ヘレン・フォレスト、ビリー・ホリディの三人だが、マキシン・サリヴァンと…

リル・アームストロング

Lil Hardin Armstrong はもちろん、ルイ・アームストロングと一時期結婚し、彼に音楽のリテラシーからファッションまでを教えたジャズの歴史では欠かすことのできない女性であるが、エラ・フィッツジェラルド、ミルドレッド・ベイリー、マキシン・サリバンと…

ラッパと娘

1939 年に服部良一が作詞、作曲、アレンジし笠置シヅ子が歌う『ラッパと娘』を久しぶりに聞く。トランペットは森山久だろう。服部と笠置のコンビの始めての録音である。レコードの発売は 1939 年 12 月であり、もちろん戦前の録音である。今聞いたって驚くの…

ヴァン・ダイク・パークス

これは、2007 年のクリップ。アルバム "Discover America" にある "The Four Mills Brothers" を歌っている。もちろん、"I Ain't Got Nobody, Nobody Cares for Me" は、The Mills Brothers も歌っている。Morton Downey, Cab Calloway, Bela Lugosi, Bing C…

ペンネンネンネンネン・ネネム

まったく気がつかなかったんだけれど、二年以上前に東中野で二回見た小森はるか監督の『息の跡』が DVD で発売されていた。映画の中で『夜来香』を歌っていた佐藤さんがギター演奏をする特典映像が付いているらしい。早速、購入する。それで、小森さんたちは…

50 年代のプレスリー

70 年代のプレスリーのモミアゲとパンタロンとスカーフとビラビラ両腕に羽根をつけたイメージが、やっぱり50 年代のプレスリーの素晴らしさを素直に受け止めることを邪魔しているのかもしれない。サン・スタジオの時代の何という素晴らしさ! ザッツ・オール…

真夏の夜のジャズ

マリリン ・モンローの写真で有名な写真家バート・スターンがみずから撮影・監督・制作した第四回ニューポート・ジャズ祭 (1958 年、当時は、7 月 4 日、合衆国独立記念日にまたがって開催された) のドキュメンタリー・フィルムがある。オープニングは、ニュ…

1955 年

エルビス・プレスリーがチャートに本格的にランクインするのは、"Heartbreak Hotel" を初めとする 1956 年のことであるが 、その直前の 1955 年のヒット曲を少しだけ見てみる。もちろん、独断と偏見にもとづくものである。Mystery Train (Elvis Presley): Si…

Lenny Dee

オルガン奏者であるレニー・ディーの演奏を聴く。 1954: Plantation Boogie:Ref. Boogie Woogie (Tommy Dorsey): 1960: Chicken in the Rough: Tricky: It Had to Be You: In a Shanty in Old Shanty Town: 1961: Twilight Time: 1963: The Happy Organ: 196…

奥様は芳紀十七才

1954 年のフランク・タシュリン監督の RKO テクニカラー作品で、ディック・パウエル、デビー・レイノルズ、アン・フランシスが出演していて、撮影は Nicholas Musuraca というのに、日本語版の DVD が未だに出ないのは何か事情があるのであろうか? 「芳紀」…

The Mule

バングラデシュから帰る飛行機で『ボヘミアン・ラプソディ』を見たが、高校時代にこの曲を合唱して歌詞を未だにほとんど覚えていて懐かしかったためである。その曲が納められているアルバムのタイトル ”A Night at the Opera" とあの口髭から、当然ながら、1…

Embraceable You

1930 年のブロードウェイ・ミュージカル、“Girl Crazy“ で Ginger Rogers が歌った。このミュージカルで彼女は一夜にしてスターダムを駆け上ったと言われている。作詞は アイラ、作曲はジョージによるガーシュイン兄弟によるもの。1930: Red Nichols: 1938: …

I’m Gonna Knock on Your Door

この Eddie Hodges の 1961 年の曲を聴いていて、不図、これを「訪問型健診サービス」のテーマ曲に使ったらと思いついたのだが、1980 年代にオーストラリアで赤十字が寄付を呼びかける際に使ったことがすでにあるらしい。ところで、この前、バングラデシュに…

Someone Else’s Boy

Connie Francis の 1961 年の曲だが、8 ヶ国語でレコーディングされている。オランダ語バージョンは、長い間リリースされなかったらしい。英語: 日本語: ドイツ語: フランス語: イタリア語: スペイン語: ポルトガル語: オランダ語: スウェーデン語 (歌ってい…

Love Letters in the Sand

これって パット・ブーンの曲かと思いきや、1931 年にできた歌なんだ! しかも、1881 年の "The Spanish Cavalier" がこの曲のベースになっているというのだから吃驚する。 "The Spanish Cavalier" は、フォード映画でお馴染みの The Sons of the Pioneers が…

That Old Feeling

この曲が挿入歌として使われたアーヴィング・カミングズ監督の『1938 年のヴォーグ』(1937, Walter Wanger's Vogues of 1938) は、本編を見たことがなく、下にあるクリップを見たきりである。 したがって、周辺的な事実しかわからないのだが、ともかくこの作…

雑記(3)

ちょっと前の本読んでいたら「昨日マー坊 今日トミー」というフレーズが出てきて、これって『圭子の夢は夜ひらく』の歌詞の一部だってすぐに分かってしまうなあ。『夢は夜ひらく』はもちろん藤圭子のものも好きだけど、園まりと三上寛のものも良い。三上寛の…

Sway

¿Quién será? は、1953 年に作られて、1954 年に Dean Martin が “Sway” として英語の歌詞で歌った。ラテン系の歌手をほとんど知らないので、掲載が出来ず残念である。ただ、Pedro Infante の1953年のクリップはメキシコ映画の黄金期のものだと思って興味深…

Forgive Me

森山良子ではなく、森山加代子の『じんじろげ』の元歌はインド民謡の『ヒラミルパニア』という曲だという説があるが、歌詞の中にベンガルという言葉が出てくるので、ベンガル地方の歌らしい。今度、バングラデシュに行ったら知っているか聞いてみよう。知ら…

Pineapple Princess

まず、昨日の曲 (It’s M’y Party) には続編の”Judy ‘s Turn to Cry” (1963) があるので、一応紹介しておく。Judy’s の s は……もう説明はやめておく。 この曲のあるアルバムは、”cry” を主題にしているが、そこから好きな “Just Let Me Cry”. Oh, stars on hi…

It’s My Party

1963 年の Lesley Gore のデビュー曲であり、Quincy Jones の最初のプロデュース曲でもある。 昨日の続きで、“Of course.” の f が通常、/f/ と無声化したり、”have to” や “has to” や “had to” の v や s や d が無声化したりするのは、別に特別な現象では…

Stop! In the Name of Love

1965 年の The Supremes のこの曲は、キャンディーズやピンクレディーですら歌っており、ここであえて取り上げる積極的な理由など、どこにも見出せないのだが、バックのドラムが不気味なまでの機械的反復を刻む中で、ダイアナ・ロスが、そのリズムを超えた等…

Beechwood 4-5789

え、これだけ?という、あっけなさが爽快でもう少し聞いていたい気にさせる 1962 年の The Marvelettes の曲である。1961 年の “Please Mr. Postman” のとき、リードの Gladys Horton はまだ 15 歳だったというから、このときは 16 歳である。Marvin Gaye は…

You Can’t Hurry Love

The Marvelettes の “Please Mr. Postman” を聞いていると、そいういえば、デトロイトのモータウン歴史博物館の前で夕方、記念写真を撮ったことがあることを思い出したが、なぜ、そこに行ったのか、どうも詳細が蘇ってこない。ただ、車の運転手が荒廃してし…

雑記 (4)

昨日、 “Mr. Postman” の歌詞書く暇がなかったので、もう一度掲載する。コーラスの部分は重なっているところがよくわからなかったりして省略した部分もある。”You better” はもちろん、”You’d better” の had が完全に省略されたもの。 (Wait) Oh yes, wait …

雑記 (3)

今日は JR 四ツ谷駅の近くの純喫茶に入ってなかなか良かったけれど、音楽がほとんどビートルズだけなのには参った。“Please Mr. Postman” 流すなら 1961 年の The Marvelettes のものにして欲しかった。それにしても凄い髪型。 前回の記事で『日曜日の人々』…

雑記 (2)

前回の記事に関連して。 中野忠晴の『小さな喫茶店』の元歌である “In einer kleinen Konditorei” (1929) を今回初めて聞いた。 このクリップには、1930年の映画、『日曜日の人々』(Menschen am Sonntag) の一部が使われていて眩暈のような感覚に襲われた。…