映画

That Old Feeling

この曲が挿入歌として使われたアーヴィング・カミングズ監督の『1938 年のヴォーグ』(1937, Walter Wanger's Vogues of 1938) は、本編を見たことがなく、下にあるクリップを見たきりである。 したがって、周辺的な事実しかわからないのだが、ともかくこの作…

雑記(3)

ちょっと前の本読んでいたら「昨日マー坊 今日トミー」というフレーズが出てきて、これって『圭子の夢は夜ひらく』の歌詞の一部だってすぐに分かってしまうなあ。『夢は夜ひらく』はもちろん藤圭子のものも好きだけど、園まりと三上寛のものも良い。三上寛の…

Sway

¿Quién será? は、1953 年に作られて、1954 年に Dean Martin が “Sway” として英語の歌詞で歌った。ラテン系の歌手をほとんど知らないので、掲載が出来ず残念である。ただ、Pedro Infante の1953年のクリップはメキシコ映画の黄金期のものだと思って興味深…

雑記 (3)

今日は JR 四ツ谷駅の近くの純喫茶に入ってなかなか良かったけれど、音楽がほとんどビートルズだけなのには参った。“Please Mr. Postman” 流すなら 1961 年の The Marvelettes のものにして欲しかった。それにしても凄い髪型。 前回の記事で『日曜日の人々』…

雑記 (2)

前回の記事に関連して。 中野忠晴の『小さな喫茶店』の元歌である “In einer kleinen Konditorei” (1929) を今回初めて聞いた。 このクリップには、1930年の映画、『日曜日の人々』(Menschen am Sonntag) の一部が使われていて眩暈のような感覚に襲われた。…

One Boy

これは、Joanie Sommers の1960 年のデビュー曲で、もともとはエルヴィス・プレスリーがモデルのミュージカルの挿入歌であった。日本だとキャンディーズや松田聖子も歌っている。松田聖子はちょうど声を潰してしまった時期であり、澤井信一郎監督の『野菊の…

雑記

今月号の文芸誌「新潮」に蓮實さんが「選ぶことの過酷さについて —濱口竜介監督『寝ても覚めても』論」を発表している。蓮實さんがここまで擁護し煽動するのも久しぶりのような気がする。止むに止まれない理由で未だ映画を見ていない人もいるかもしれないの…

Song of the Vagabonds

今月号の文芸誌『群像』に松竹の城戸四郎について蓮實重彦が書いていたので『蒲田行進曲』の元歌である “Song of the Vagabonds” を掲載する。 前回の記事の1936年の第一次黄金期の日本映画のことをもう少しだけ書くと、日本の1936年の年間映画館入場者数は …

雑記

1936 年というと、日本では、2.26 事件が起き東京に戒厳令がひかれた年にあたるが、この年、日本映画に奇跡が起きる。「第一映画社」という、いささか胡散臭い映画会社から、女性映画を専門にした溝口健二監督によって『浪華悲歌』『祇園の姉妹』という二本…

雑記 (3)

雑誌ユリイカの濱口竜介監督(『ハッピーアワー』と『寝ても覚めても』しか見たことがない) の特集号を初めて読んだけど、冒頭の蓮實重彦さんとの対談で、イメージの類似を扱った映画の例として、ヒッチコックの『めまい』を蓮實さんが挙げているのは当然とし…

雑記(2)

何気なしに Twitter で『寝ても覚めても』をチェックしてみると、「主人公の女性に共感できない」という趣旨の発言が思ったよりも少なくて人事ながら良かったと思う。若い女性達が最近とみに保守的になっているという話もチラホラと聞くので、よもやこの映画…

雑記

『寝ても覚めても』は映画館に行ったけれども、公開中だから何も書かない。代わりに昨日の記事を補足すると『めまい』ではキム・ノヴァクが前半ではマデリンを演じ、後半はジュディを演じてその二人が実は同一人物であったというよくある話のように思えるが…

Twilight Time

日本に帰ってくると暑いのなんのって。バングラデシュの方がましだった。まるで『寝ても覚めても』の公開日にあわせて帰ってきたようだけど、それは違うぞ。見る前に余計なものは読まないようにしているが、東出昌大が一人二役らしい。ヒッチコックの『めま…

Twenty Flight Rock

フランク・タシュリン監督の『女はそれを我慢できない』(1956, The Girl Can’t Help It) にある Eddie Cochran の曲。ジャン=リュック・ゴダールの 1957年度のベスト・ワンは、もちろんニコラス・レイ監督の『にがい勝利』(Bitter Victory) だが、フランク・…

Bye Bye, Blackbird

2009 年のマイケル・マン監督の映画『パブリック・エネミーズ』は、この監督の作品としては良い出来だとは思わないものの、 “Bye Bye, Blackbird” という曲がこの作品の中で重要な役割をしていたのは周知の通りである。そして、この曲もまた『彼奴は顔役だ!…

Dancing With Tears in My Eyes

これも映画『彼奴は顔役だ』で流れていた。 1930: Nat Shilkret and his Orchestra: Regent Club Orchestra: Ruth Etting: Joe Venuti and his New Yorkers: Ben Selvin and his Orchestra: Sweet and Low: Picaddily Dance Band: 1947: Peggy Lee: 1948: Le…

Anna (El Negro Zumbón)

1951年のアルベルト・ラットゥアーダ監督の同名の映画『アンナ』からだが、シルヴァーナ・マンガーノの歌は吹き替えである。この作品も含めて、イタリアン・ネオリアリズモを支えた一人であるこの監督の作品を恥ずかしながらほとんど見ていないのだが、それ…

雑記

プリシラ・レインの出演した映画というとアルフレッド・ヒッチコック監督の『逃走迷路』(1942, Saboteur) を思い出す人もいるかもしれないが、個人的にはフランク・キャプラ監督の最良の作品の一本である『毒薬と老嬢』(1944, Arcentic and Old Lace) で、ケ…

I’m Just Wild About Harry

アナトール ・リトヴァク監督がわずか二日で降板してしまい、ラオール・ウォルシュ監督が後を引継いで完成させたジェームズ・キャグニー主演の映画『彼奴は顔役だ!』(1939, The Roaring Twenties) で使われている曲として、プリシラ・レインが “My Melanchol…

Give Me a Band and My Baby

“Big Girls Don’t Cry” の記事で 1956 年度のジャン=リュック・ゴダールのベストテン (カイエ・デュ・シネマ) にある リチャード・クワイン監督の『マイ・シスター・アイリーン』(My Sister Eileen) は、米国では 1955 年度の公開である。日本では劇場公開さ…

I’ve Got My Love to Keep Me Warm

『陽気な街』(On the Avenue) を見て Alice Faye の魅力に惹かれたところなので、この映画の中で Dick Powell と歌うシーンがある Irving Berlin によるこのスタンダードを紹介する。実際、このスタンダードが初めて紹介されたのは 1937 年のこの映画であっ…

Big Girls Don’t Cry

カイエ時代のジャン・リュック・ゴダールの1956 年度ベストテンは、 1. アーカディン氏 (オーソン・ウェルズ) 2. 恋多き女 (ジャン・ルノワール) 3. 知りすぎていた男 (アルフレッド・ヒッチコック) 4. バス停留所 (ジョシュア・ローガン) 5. 悪の対決 (アラ…

He Moved Through the Fair

大女優モーリン・オハラの歌は聞いたことがなかったんだけど、元歌手だったという母親譲りで歌も上手だなあ。アイルランド伝承の “She Moved Though the Fair” の she を he に変えて歌っている。許されなかった結婚であるにもかかわらず、恋人には結婚式は…

Hushabye

これも Doc Pomus と Mort Shuman による曲。1959 年に作られて The Mystics によってレコーディングされた。日本語の「ねんねんころりよ」に相当する語が Hushabye である。1964 年に The Beach Boys もカバーしているので、それも一緒に紹介する。ビーチ・…

This Year’s Kisses

1937 年、ロイ・デル・ルース監督の映画 “On the Avenue” の中の曲として、Irving Berlin が作った曲。日本では1937年12月に『抓って頂戴』という素晴らしい題名で封切られたものの、当局の注意を受けて『陽気な街』という残念な名称に改題されている。こん…

Johnny Angel

最初下のクリップ見ていても全然ピンとこなかったんだが、そうか、これが日本でも『うちのママは世界一』というタイトルでテレビ放映された ”The Donna Reed Show” なんだとようやく得心した。Shelley Fabares は Donna Reed の娘役だったのである。美しい女…

You Were Meant for Me

昨日は時間がなかったので、シンプルな曲だから、よもや歌詞に間違いはないだろうとよく確認しないで、その辺にあるものを適当に貼り付けたら、これがおかしくて修正するのに却って手間取ってしまった。間違っていた部分に、 I love you and you alone were …

The Siamese Cat Song

1955年の ディズニー映画 『わんわん物語』(Lady and the Tramp) の中の「シャム猫の歌」である。Peggy Lee が歌っている。Siamese の発音は、/sàiəmíːz/。 We are Siamese if you pleaseWe are Siamese if you don't pleaseNow we lookin' over our new dom…

Specialization (補足)

この曲は、見かけとは裏腹にかなり捻ってあって難しいので、歌詞と注をわかる範囲でつけておく。歌詞もこれが正しいのかわからない。 (Frankie Vaughn)If you peruse the people in the news,※ peruse: よく調べることthe people that the magazines refer t…

Aura Lee

“Love Me Tender” の元歌である “Aura Lee” は南北戦争の頃の歌らしいけど、これも良いなあ。 上の Eddie Albert の歌唱の歌詞を下に挙げておく。 As the blackbird in the spring, ‘Neath the willow tree, Sat and piped, I heard him sing, Singing Aura …